先進宇宙構造物研究会

先進宇宙構造物研究会(CESS)とは?

CESS

CESS(先進宇宙構造物研究会,Cutting-Edge Space Structure)は,新しい宇宙システム,特に,新しい構造物を使った宇宙システムを提案し,宇宙で実験することを目指して2017年にスタートした研究会で,2019年度から航空宇宙工房に参加することになりました.「本物を目指そう!」をモットーに,今は以下の4つのプロジェクトを走らせています.

1. 新しい展開構造の宇宙利用:例えば,モータなどがなくても自動展開する構造物(自己展開構造物)や,折り紙のような構造物など,新しい展開構造物を,例えば天文観測や太陽光発電,大型アンテナ,宇宙デブリの捕獲装置などに利用することを考え,モデルを試作して実験します.
2. 本物の衛星開発・運用体験プログラム:2019年に打ち上げたCubeSat「NEXUS」の設計を学んでNEXUSと同等のCubeSatのプロトタイプを製作したり,3号館4階の衛星運用室(345室)でNEXUSの運用も経験したりしながら,自分たちが実現したい宇宙構造物の実験を行うCubeSatや超小型衛星を設計します.
3. 衛星設計コンテストを足掛かりとした宇宙実験:日本機械学会等が主催する衛星設計コンテストへの出場から始まり,最終的には,コンテストで提案したものを宇宙で実験することを目指します.
4. 模擬人工衛星i-CanSat-Liteの開発・利用:2016年~2017年に滞在されたMohammed Khalil Ibrahim教授(カイロ大学,当時)が設計された,模擬人工衛星i-CanSat-Liteを改良し,実際に製作します.そして,本物の宇宙構造物の開発に参加する前に,i-CanSat-Liteを使って宇宙機ミッションの運用練習をします.

【CESSホームページ:https://cessmylab.wixsite.com/cess

自己展開膜面トラスを用いた先進宇宙ミッション

Self-Deployable Truss

金属のメジャー(巻き尺)は,丸めておいて手を離すと,元の真っ直ぐな状態に戻ろうとします.このような自己伸展性をもつ細長い部材には様々なものがあり,それを繋げて骨組み構造(トラス)にすると,小さく収納することができて,手を離すと拡がります.このようなトラスに薄くて軽い膜を取り付けたのが,自己展開膜面トラスです.CESSでは,自己展開膜面トラスを題材に,模型をつくって展開実験を行ったり,宇宙で自己展開膜面トラスを実証することを考えたりしています.また,自己展開膜面トラスを大型通信アンテナや大型の太陽電池アレイに応用することや,StarShadeと呼ばれるシステムに応用して太陽系外の惑星を望遠鏡で直接観測するミッションを実現することを目指しています.

また,実験の動画をyoutubeで公開しています.

超小型衛星NEXUSの運用

NEXUS

宇宙で何かミッションをやろうと思ったら,衛星自体のことをわかっていないといけない,ということで,メンバーがCubeSat「NEXUS」を開発しました.NEXUSは2019年1月17日にJAXAのEpsilonロケット4号機で打ち上げられ,現在,メンバーが順調に運用を続けています

今後,CESSでは,開発メンバーから話を聞いたり,NEXUSの仕様書や設計書等を読んだり,NEXUSと同じ機能をもった衛星模型を設計・開発したり,NEXUSの運用をしたりすることで,衛星開発について理解し,自分たちのミッションを設計していきます.

NEXUSの詳細については,以下のリンクをご参照ください.